帰りしな、空が澄んでいたのか星が十数個見えた。こんなにたくさん見えたのははじめてだ。オリオン座も見つけた。オリオン座はわかりやすいが、見つけた時の気分の盛り上がりが大きい。
m-1グランプリ2024の最終決戦での令和ロマンで、くるまが「くまざるぅ……」と涙を流し、松井ケムリ(くまざる)が勇み立って2.5次元俳優と闘い出すシーン。「くまざるぅ……」が誰なのかよくわかっていなかったのだが、何回目かに見ていて、わらべうたを歌っていた子どもか!と気が付いた。あそこになってはじめてケムリがくるまの物語の中に自発的に参加したのか。
夕食のあと、カフェに行って勉強したらかなり進んだ気がする。現代文読解の段落ごとの要約メモが、1時間で3/4まで進んだ。いちおう。
今年読んだ本を書いてみたい。覚えている限り。全部読めていないもの(1冊だけ)も含む。
すごく面白かった!!それまでも面白いところは多いが、やはりトロは最終あたりのハイデッガーの退屈論だと思う。手つきが素晴らしい。哲学者や研究者がたくさん出てくるのだが、読みやすいし面白かった。
・森山至貴『10代から知っておきたい あなたを閉じ込める「ずるい言葉」』(WAVE出版)
面白かった。言葉の例ごとに細かく節が分かれていてどこからでも読める構成になっている。一つ一つも短いので、軽い気持ちで読める。図書館で借りて気になるところを中心に読んだので、全部はおそらく読めていないのだが、勉強になったり励まされたりしたので書きたくて……。
どういう仕組みかわからないのだが、これを読んだ後は、著者である森山至貴のほかの文章にとっつきやすくなって読めるようになってきた。
・藤高和輝『バトラー入門』(ちくま新書)
わかりやすかった!!難解だとよく言われる、哲学者であるジュディス・バトラーの入門書。ここでは最も代表的な著作『ジェンダー・トラブル』のみを取り扱っている。入門の新書を読むのがはじめてだったので知らなかったが、こういうことはたぶん結構あるのだろう(私が今読んでいる重田園江『ミシェル・フーコー』はフーコーの『監獄の誕生』について書いた本だ)。
「男性哲学者」になるべく触れずに『ジェンダー・トラブル』を説明する、という試みがすごく面白かったし、哲学の知識がなくてもバトラーの『ジェンダー・トラブル』の一端を垣間見ることができて楽しかった。
・六内円栄『Thisコミュニケーション』(集英社)
漫画。完結した後に知って、第一巻から一気読みした。おっっもしろかった……!!!!主人公のデルウハのカラッとした思い切りの良さが魅力的すぎる。最後の終わり方が本当に……大好きだ……。ここ5年で一番好みの終わり方だった。良かった。
漫画。名作だと思う。アニメの第1シーズンが放送されていた時期に一気に読んだのだが、読み終わって数ヶ月経った今でも、思い出しては反芻している。何より世界観や人びとの描写が丁寧で、眼差しが優しいところが好きだ。病院の待合に置こう。最後の処理の落とし所がいい。
ある程度まで読んだものはこれくらいかな?読書記録をつけていないから記憶がない。だいたい途中で止まっているし……。
まあ本というのは頭から尻尾まで読まなくても全然構わないところが魅力なのだからこれでいいな。